なぜおやつを食べるの?

「おやつ」と聞くと甘い菓子を想像し、食べる事に罪悪感を持っていたり、健康維持やダイエットのためにおやつを摂る事を控えているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

確かに食べ過ぎには注意が必要ですが、おやつには「空腹を軽減する」「疲れを癒す」「気分をリフレッシュさせる」など様々な効果があると言われています。
おやつはカロリーの摂り過ぎよりも、必要な栄養素や食べる量をコントロールできていない事に問題があり、食べる量と時間を工夫するだけで生活にプラスの効果を与えてくれる事もあるのではないかと思います。


おやつの役目を考える その1

理想的な食事と食事との間隔は4~5時間です。
しかし、仕事や育児などをしているとこの間隔を維持する事はなかなか難しく、大抵の場合は昼食と夕食の間が6~7時間くらい開いてしまいます。
場合によってはもっと開く事もあります。
そんな時に間違ったおやつの摂り方をしてしまうと、食事をきちんと摂れなくなってしまったり、食事の時間がずれる事で夜遅い時間に空腹になり、夜食を食べる羽目になってしまったら翌朝の食欲にも影響します。
そうなるとどんどん食事のリズムが崩れていきます。

しかも人間の体は次の食事でエネルギー源となる糖質や脂質を蓄積しようとします。
なので長時間食事を摂らないでいると、必要以上に空腹を感じるために一度に食べる量が多くなり、胃腸への負担も増すと言われています。

おやつは間食と言われるように食事と食事の間に摂るもの
間食とは食事(朝食、昼食、夕食)以外に摂取するエネルギー源となる食べ物や飲み物の事です。
おやつと聞いて連想するのは一般的にお菓子と呼ばれている食品です。
お菓子は選ぶ時にどんなものであるかを考えて選ぶようにするのが良いでしょう。
ケーキ、クッキー、スナック菓子などは炭水化物と脂質が多く、スナック菓子においては塩分も多く含まれる事を知ったうえで選択肢に入れましょう。
飲み物も同様に、砂糖が多く含まれている炭酸飲料やコーヒー飲料は注意が必要です。

1回に摂る量にも配慮し、クッキーやスナック菓子などは袋から直接食べるのではなく、少量を小皿に出したり、小袋に分けられている物を利用すると、摂る量を調節できます。

また、水分を一緒に摂る事も満腹感が増し、食べ過ぎ防止になりますが、ここで糖分の多い飲み物ではなく、砂糖の入っていないお茶やコーヒーを選ぶことをお勧めします。

そして、よく噛んで食べる事も満腹感を得やすく、食べ過ぎを防ぐ事になります。


おやつの役目を考える その2

毎日の「おやつ」ですが、なんとなくその時の気分で食べてしまっていませんか?
長時間だらだら食べていたり、満腹になるまで食べ続けてたりは決して良いおやつの摂り方とはいえません。

良いおやつを摂るために、じぶんでルールを作ってなんとなく食べているおやつをやめてみるのもいいと思います。
例えば
〇 量は1日200kcalを目安にする。(ダイエット中であれば100kcalがベスト)
〇 ケーキ、チョコレート、アイスクリームなどは午後2~3時の間以外は食べない
〇 イライラした時の解消法におやつは使わない
〇 よく噛んで少量でも満腹感の得られるものをチョイスする
など、簡単にできそうなものから1つずつ実践していっても良いかと思います。
最初から無理そうなことを我慢して始めても続かなければ意味がないですから。

仕事や育児で疲れた時、落ち込んでやる気が出ない時などはおやつに頼るのも、時には必要な事です。
気分をリフレッシュさせたり、モチベーションを上げたり、そして働く大人には脳の唯一の栄養素になる糖質(ブドウ糖)を摂る事が効率アップにもつながります。

仲の良い人とおやつを食べながらおしゃべりして、また頑張ろうという気持ちにさせてくれるのもおやつの役目なのです。


おやつを利用する

おやつを摂る時に食べる量や種類、食べる時間、シチュエーションなどを意識する事で、おやつも生活には必要なものになります。
単に物を食べるという行為の一環として捉え「おやつ」としての役目を果たせずに罪悪感を持ってしまったり、敬遠してしまったりしてはもったいないと思うのです。
これから食生活を考えてみようと思った時には、おやつの時間も率先して取り入れて欲しいと思います。
日常的に起こる様々な問題解決に、おやつを利用してみるのもありかもしれませんね。